PKを待ちながら

2014年公開のインド映画『PK』のネタバレです。『きっと、うまくいく』のランチョーを演じ、『チェイス!』のサーヒルを演じた「国宝級」俳優、アーミル・カーンの主演作です。鑑賞済みの方、ネタバレOKの方はどうぞ。未見の方は10月29日全国公開をお待ちください!

挿入歌

Aasman Pe Hai Khuda

過去記事を再編してお届けします。

『PK』終盤、列車爆破のシーン。PKのラジオから流れる音楽は、これもまたラージ・カプール主演の映画Phir Subah Hogi(1958年)から、Aasman Pe Hai Khuda(アースマン・ペ・ハェ・クダー、神は天上におわす)。

 

このシーンで流れる部分の歌詞は、「神は天上に、我らは地に。もはや神は語らない。たとえ殺りくや爆破が起きても」という内容です。60年前の映画の楽曲の詩が、今日もリアルに響きます。
 

Mujhko Yaaro Maaf Karnaa

過去記事を再編してお届けします。

PKがワインを両手に持ち、モスクへ向かうシーン。イスラム教では飲酒が禁忌のため、怒られてしまいます。ここでラジオからほのかに流れてくる音楽は、往年の名優ラージ・カプール(『バルフィ!』のランビール・カプールの祖父)主演の映画『Main Nashe Men Hoon』(1959年)の楽曲、Mujhko Yaaro Maaf Karnaa(ムジュコ・ヤーロー・マーフ・カルナー、私を許してくれ)。

作中では、ほんの少し流れるだけなのですが、この部分の歌詞は、「モスクの中で酒を飲ませてくれ。さもなくば神のいない場所を教えてくれ」という内容です。「神聖なモスクの中で酒を飲むのがいけないというが、この世にどこか神のいない場所などあるのか?」という皮肉が込められているのですが、モスクにワインを持ち込もうとしたPKの行動とシンクロして笑いを誘います。




Tum To Thehre Pardesi

過去記事を再編してお届けします。

『PK』には、サントラ曲以外に、昔の映画音楽などがいくつか挿入されています。うっすらと短い時間しか流れないので、各国の映画館の字幕でもDVDの字幕でも、その歌詞は省略されていることが多いです。しかしながら、歌詞を読み解くと、『PK』のストーリーとうまくシンクロしていて、さらに感動が深まります。


アーミル演じるPKがラージャスターンの砂漠で、あのトランジスタラジオの持ち主と出会うシーンで流れる音楽。映画で流れるのは最初の部分だけですが、実際には15分ほどの長い歌で、その後の歌詞を読むと、PKとジャッグーの出会い、そして別れを示唆しているように思えます。


Tum To Thehre Pardesi(トゥム ト テヘレー パルデーシー)
「あなたは所詮異郷の人」のような意味です。
カラオケのイメージビデオっぽい、やっすい映像ですが、こちらでどうぞ。 ちなみにこの曲、インドの路上で物乞いの皆さんがよく歌う曲として人気だそうです。なんとも演歌っぽいような、俗っぽいような、抒情的な歌です。


歌詞全文と英語訳はこちらで。こちらの映像のほうがちょっとましかも。
http://www.ardhamy.com/song/tum-toh-thehre-pardesi

内容は、「所詮あなたは異郷の人。朝になれば車に乗って去って行くのだから、一緒にいられるはずもないでしょう? 故郷に戻って一人になったら私を思い出して涙を流すのかしら?」という感じです。
 
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アーミル・カーン(『きっと、うまくいく』のランチョー、『チェイス!』のサーヒル)のファンです。 アーミル主演、2014年12月インド公開の映画『PK』は日本未公開ですが、ネタバレをブログに書いています。 アーミルとPKに興味のない方は、積極的にブロック、RTブロック、ミュートなどしてくださいね!
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