PKを待ちながら

2014年公開のインド映画『PK』のネタバレです。『きっと、うまくいく』のランチョーを演じ、『チェイス!』のサーヒルを演じた「国宝級」俳優、アーミル・カーンの主演作です。鑑賞済みの方、ネタバレOKの方はどうぞ。未見の方は10月29日全国公開をお待ちください!

上海プレミア上映

アーミルより中国ファンへのメッセージ

アーミルが中国から帰国後、优酷にUPした自撮りのメッセージビデオです。中国の小姐が「遠くから来てくれて・・・ってあなたのことじゃないの?!」と言ってくれたので、記念にリンクを貼っておきます。

http://player.youku.com/player.php/sid/XOTYzMzIxNjMy/v.swf
 

実際のところ、南京とか、ウルムチとか、中国内陸部の遠くから来てた人もいたので、その人たちのことだと思うのですが、私自身も数に入っていると信じることにします。あ、そういえば、あのウイグルぽい人はウルムチの人だったのかな・・・? メッセージの内容はこんな感じです。

Hi, this is a special message for all my fans in China.
You know, I was sitting this morning with my wife and I was showing her this T-shirt which you all gave me and all the gifts and lovely letters that you gave me when I was there. And I was telling her about all the love and affectionthat you gave me.
I just wanted to thank you very much from the bottom of my heart. I had such a lovely time in China, it was a magical trip.(笑) And I remember every moment...and I was so touched with all the love that my fans, they gave me,  travel such from far distance to see me and got me such lovely gifts and photographs and little booklets with there, photographs of themselves and their friends. It was really beautiful. Really beautiful, really magical.
I beleive my film is doing really well, PK is released even that is doing really well. I've been hearing reports. I'm so happy to know that. Really thrilled and...
Thank you so much for the lovely time. Thank you.

中国のファンの皆さんへのメッセージです。
今朝、中国滞在中に皆さんからもらったこのTシャツやプレゼント、手紙を妻に見せていました。それから皆さんからもらった愛情についても話をしました。
皆さんに心からお礼を言いたいと思います。中国では、たいへん楽しい時間を過ごしました。本当に、夢のような旅でした。(笑)すべての瞬間を覚えています。皆さんの愛情にとても感動しました。遠くから僕に会いに来てくれ、素敵なプレゼントやお手製のアルバムをもらいました。(※注 どうも中国ファンはネットからダウンロードした写真とか、自分や家族の写真をもりもり貼って、メッセージを書き込んだアルバムをつくってスターに渡すのがお好きなようです。日本でもやるのかなぁ?)とても素晴らしいものでした。本当に素敵でした。
僕の映画は、PKはヒットしているようですね。報告を聞いています。とてもうれしく思っています。
素敵な時間をありがとう! 

中国版『PK』について

中国に先立って台湾で公開された『PK』は、タイトル『来自星星的傻瓜PK』(星から来たオバカPK)というタイトル、英語と台湾語の二重字幕、カットなしで上映されました。


一方、中国大陸版では『我的个神啊 』(Oh My Only God!)というタイトル、吹き替え(歌の部分だけ字幕)、15分ほどカットされたバージョンでした。



◆吹き替えについて
海外の映画について字幕がよいのか吹き替えがよいのか、一長一短で、なかなか難しいところです。マレーシア(英語とマレーシア語の二重字幕)、台湾(英語と台湾語の二重字幕)、DVD(英語字幕)、中国(吹き替え)、と観てきた中で、今回の『PK』の場合の長所短所を考えてみました。

■吹き替えの長所/字幕の短所
・字幕だと画面の下の部分ばかりに目が行って、画面全体に目が届かないのは確かです。中国語はあまりわからないので、脳内で台詞を再生しながら、視線はリラックスして、画面全体を見ることができました。字幕版だからと言って、さほど見落としがあったわけでもないのですが、役者さんだけでなく、背景の風景だとか、小物だとか、空模様だとかも楽しむことができたように思います。
・PKは、ヒンディー語ではなく、ボージプリー語をしゃべっているので、いちばん最初に言葉を発するシーンで、「なんだこのひどい訛りのヘンな恰好(黄色ヘルメット)をしたやつは」という印象を受けるのですが、字幕では訛りが反映されないので、そこらへんの面白味を享受することができません。こればっかりは、外国人としてはつらいところです。中国語の吹き替えでは、PKは普通話(北京語=中国の標準語)ではなく、なんだかえらく訛ったしゃべり方をしていたようです。PKの最初の台詞で、観客がおおいにウケていました。

■吹き替えの短所/字幕の長所
・役者さん本来の声が聞けないこと。これはつらい・・・。アーミルが好きで映画を観ているのに、アーミルの声が聞こえないなんて・・・。ただし、吹き替えをした王宝強(ワン・パオチアン)さんは、なかなか上手で、PKの年代とか背格好とかキャラクターにぴったりの声でしたし、息遣いなども元のままにうまく再現していました。王宝強さんがどういう役者さんか、存じ上げないのですが、中国人の間では「えーーー王宝強、最悪!!」 という反応が多かったのですが、何も知らない第三者からすると、とてもよい吹き替えだったと思います。
しかしながら、ジャッグーの吹き替えはまずかった・・・。アヌシュカーは、わりとはっきりとした低音ボイスで、自立した強い女性という印象を受けるのですが、中国語吹き替えでは、妙に甲高い、「友近のキャサリン」のような、宙に浮いたような「ザ・吹き替え」という印象の声でした。これは本当に残念。そしてサルファラーズの声もまた残念。わりと悪くない声の方でしたが、ラージプート・スシャント・シンの独特の、かすれ声というか鼻声というか微妙なセクシーボイスは再現することができません。ラホールからの電話の、渾身の「ジャッグー・・・!」。あの声が聞けないのは、大きな損失です。
・元の声と一緒に、他の音まで消されている。PKがパーンを噛む「もっもっ」という音や、ちょっとした息遣いがどうしても消えてしまっています。
・内容がかなり改変されてしまうこと。マレーシアでも、台湾でも、観客がウケる部分は共通していました。しかしながら、中国ではかなりずれていた・・・。これは「吹き替え」というより「翻訳」の問題なのかもしれませんが。

◆カットシーンについて
『チェイス!』が主演アーミルのいちばんの見せどころのダンスシーンをカットしたのは記憶に新しいところです。というか、一生忘れません。正直、「インド映画は長いのでカット」というのは、ある程度は仕方ないかなーと思ってもいるのですが、『PK』中国版のカットは本当に致命的にダメです。『チェイス!』以上に最悪です。まさか、このバージョンが日本にやって来ないことを願って、詳細を書き留めておきます。

・「Tharki Chokro」カット。
バイロンが記憶喪失(だと思った)のPKを楽団に迎え入れて、「まったく変わり者のかわいいお客さんだね!」という歌詞の歌です。ラージャスターン風の音楽が楽しいし、ストーリー的にもバイロンとPKの絆が深まる様子を描く楽曲です。ここをカットしてしまっては・・・。のちにバイロンを爆破テロで失ったPKの悲しみの深さが伝わらなくなってしまいます。また、バイロンがTV局に電話をして「よお、変人さん、元気かい?」という台詞があるのですが、この台詞の元ネタとなる歌詞でもあるので、「Tharki Chokro」をカットしてしまってはストーリーが台無しです。
・「Automatic Battery Recharge」~「Love is a waste of time」カット。
ジャッグーがパパから「お前は恥だ」というメールを受け取るシーンからざっくりカットされています。嘘でしょ・・・・・・・・・・・。
「10年生の時、詩を朗読して、パパがいつまでも指笛を吹いていた」という台詞がカットされるので、ラストのジャッグーの朗読会でパパが指笛をならすことの意味が失われます。
またさらに、「Automatic Battery Recharge」のかわいらしくて愉快なダンスをカットするなんて・・・。またこの曲の後半から「Love is a waste of time」にかけて、PKがじわりと
ジャッグーに恋をする過程が見えなくなってしまっては、PKがどんな思いでジャッグーとサルファラーズの再会を手助けしたのか、地球を去るときに「時間の無駄づかいはしてられないよ」と、どんな気持ちで言ったのか、まったく入り込めません。「PK」は宗教について切り込んだ作品ですが、難しい話ではなくて、「宗教とは、人が愛する人とともに過ごす幸せと、生きる勇気を支える存在であるべきではないのか」という「愛」がテーマになっていると考えます。
そんなテーマの作品なのに、「愛」を表現する部分をカットしてしまったら何の意味があるんでしょう。

以上が、中国版の大きな特徴です。中国では「カットされとる!!!」と騒いでいる人は、正直、1人も見かけません。みなさん、おそらく違法ダウンロードでオリジナル版を観ているはずなんですが・・・。中国版『DHOOM:3』(『幻影車神』)について聞いてみたところ、どうやら『チェイス!』より多めに、楽曲はほぼ全部カットされていたということです。中国の
DHOOM:3』は、「インターナショナルバージョン」と称していたのを見かけた記憶があるのですが、あくまで「中国版」だったようなので、日本には中国と同じ尺の『PK』が来ないであろうと願っています・・・。

ああ、どうか、カット版が日本に来ませんように・・・!

2015年5月13日『 PK』上海舞台挨拶

2015年5月13日、上海影城での『PK』上映後の15分間ほどの舞台挨拶の内容です。
司会者は中国語/中華英語、通訳は中国語、アーミルはインド英語、観客はインド英語/中国語で話していました。常に歓声が上がっており、私はちょびっとしか中国語がわからないので、特に中国語・中華英語がよく聞き取れなかった部分は想像で補完しております。

『PK』のエンドロールが始まると場内から拍手が沸き起こり、客席がざわめき始める。観客が席を立ち、スマホ、カメラを手にして舞台のほうへ押し寄せる。エンドロールが終了すると、中国人司会者が登壇し、アナウンスが始まる。

司会者(以下司):それでは皆さん、お迎えしましょう。アーミル・カーンさんです!

歓声、拍手、指笛の響くなかアーミル登場。「アーミル、アーミル!」の合唱。続いてプロデューサー、監督も登場。

司:こんばんは、ようこそいらっしゃいました!

アーミル(以下ア):Good evening, everyone!
こんばんは、みなさん!


「キャー!」「うぉー!」と歓声があがる。

司:お会いできてたいへん嬉しいです。 (観客へ)みなさん映画は気に入りましたか?

「イエーイ!!!」と歓声。以下、アーミル発言のたびに歓声。

ア:Well, first of all, I want to say that we are so happy to come here, to China.
From the time my film "3 Idiots", Raju, Vinod and I have made, got verypopular in China, from then onward we have been very excited to come here. And very happy to be here today to meet all of you. So, thank you! Thank you so much.
まず、ここ中国へ来ることができてたいへん嬉しいです。ヴィノード(チョープラー)とラジュー(ラージクマール・ヒラーニー)、そして僕の映画「3Idiots」が中国でヒットしたときから、ずっと中国に来たいと思っていました。今日、こうして皆さんにお会いできて、とても嬉しいです。ありがとう!

司:初めての訪中ですね。ようこそお越しくださいました。

ア:Well, first question I want to ask you is... did you like the film you just saw, "PK", did you like? Will you ask them in Chinese also, because only Indians are shouting. I want to hear Chinese shouting.
まず最初にお聞きしたいのは、今観た映画「PK」は気に入ってもらえましたか? (通訳に向かって)中国語でも聞いてもらえますか? インド人だけが叫んでるみたいだから。中国人の反応も聞きたいんです。

通訳が観客に中国語で尋ねる。「イエーーー!!!」と応える観客。

ア:Wonderful. I'm happy to hear that.
素晴らしい。反応を聞けてよかったです。

司:監督、いかがですか?

ヒラーニー監督(以下ヒ):We are just happy to be here. Thank you so much. 
こうしてここに来られて嬉しいです。ありがとうございます。

司:監督、観客は皆さん興奮していますが、いかがですか?

ヒ:Ah, you are looking at him. That's Vinod, this is Hirani. 
え? ああ、彼(プロデューサー)のほうを見てたから・・・。彼はヴィノードで、僕がヒラーニーだよ。

ヒ:Actually, I came in the hall and I was sitting and watching. It was very fascinated to see Aamir speaking Chinese. They've done a very good job, I thought, very interesting, very fascinating.
劇場に到着して、映画を観てました。アーミルが中国語をしゃべっているのを見て感動しました。(※注 中国語吹き替えのため)よくやってくれたなあ、面白いなあ、素晴らしいなあ、と思いました。

ア:You know, ah, I'm very keen to how the conversation will be... If you have any questions, please raise your hands and we will be happy to answer.
えーと、みなさんとぜひお話をしたいんですが・・・。質問があったら挙手してください。お答えします。

観客(以下客):引退後はどこで暮らしたいと思っていますか?

ア:After I'm retired, where I want to live? Where do you want to live?
Well, I feel a strong emotional tie with my own country, India. I can't imagine living in US. But I do promise that I will keep coming back to China again and again.
引退後にどこで暮らすかって? あなたはどうですか?
そうですね、母国インドと精神的な結び付きがありますから。アメリカに住むとかは考えられないな。でも中国には何度も来ることをお約束しますよ。

ア:You can choose anyone.
(司会者に向かって)(次の質問は)どなたでもどうぞ。

客:(聞き取れず「明日は・・・ですか?」的な質問のようす)

ア:I wish I was. 
だといいんですけど。

ア:You have the mic. Take the mic. 
(次の質問者に向かって 客席から声が届かないので)マイクを。マイク受け取ってください。

客:今日はうちの会社、全員でここに来ました。(10人くらいが手を振る)よろしければ一緒に写真を撮っていただけませんか?

ア:Well...You know, I would love to take photo with all of you, but if we start doing that, then I can't have conversation with you.
えーと、みなさんと写真撮影したいのはやまやまですが、それを始めるとお話をする時間がなくなってしまうので・・・。

客席から「NO PROBLEM!!」の声。司会者がなんとなく取り繕って次の質問者へ。

客:PKを演じるにあたっていちばん難しかったことは何ですか?

ア:I think the hardest thing to me in "PK" was...er...I had to... 
そうですね、「PK」でいちばん難しかったのは・・・

質問者でない観客:Take off the clothes??!!(服を脱ぐこと??!!)

ア:No, no. Taking off the clothes was easiest. Hardest thing for me was... that as an ailien, I don't know ANYTHING about this place. But as a person who's been living on the earth so many years I know everything. So in every shot, I had to wipe out my memory and I had to believe that I don't know ANYTHING. So, the place, the people, what they are saying, nothing make sense to me. I had to beleive that I don't know. And that was the toughest part to me. Because if that didn't happen, then you will not belive that I am an ailien.
いやいや、服を脱ぐのはいちばん簡単でした。いちばん難しかったのは、宇宙人としては、僕は何ひとつ知らないわけです。でも実際には僕は長年地球で暮らしているわけですから、なんでも知っている。だから、撮影のたびに、頭をからっぽにして、「僕は何も知らない!」と思い込むんです。場所とか、人とか、人の話すこととかが、何もわからない状態。自分は何も知らないんだ、と思い込まなければなりませんでした。そこがいちばん難しい部分でしたね。そうしないと、観客の皆さんには、僕が宇宙人に見えないでしょうから。

客席から拍手が沸き起こる。

ここでファン代表が登壇。プレゼント(パンダのぬいぐるみ、花束、ウイグル族?の帽子等々)を渡し、サインをもらい、握手、ハグ、写真撮影などが行われる。3分ほど壇上でぐだぐだする。

司:本日は誠にありがとうございました!

マイクがオフの状態で、アーミルが客席に向かって「こっちに来る? 写真撮る? おいでよ!」という身振りをする。司会者は少々当惑した様子。前列の観客が檀上に上がりそうになったところで、「STAY HERE! DON'T MOVE!!!」とスタッフが鋭く制止。(英語を使っていたところを見ると、主に前列のインド人に向かって言った様子)最終的に、前列の観客が舞台下に集まり、アーミルが観客に背を向け、メディアのカメラマンが舞台に上がって客席側にカメラを向けて写真撮影することで落ち着く。

なんだか締まらないので、再度アーミルがマイクを手にする。

ア:Well, it was really wonderful to be here and meet all of you. And I really want to thank you all for the love and affection you showed. Thank youso much. It means a lot to us. Thank you. 
本当に皆さんにお会いできてうれしいです。皆さんの暖かい愛情に感謝しています。ありがとう! とても有意義でした。ありがとう!

アーミル、観客に手を振りながら退場。

『PK』上海プレミア上映顛末記

アーミル・カーン主演映画『PK』の中国公開(2015年5月22日)を目前にして、上海と北京でプレミア上映が行われました。「中国ファン」向けのイベントにのこのこ出かけるのもどうかと思いましたが、我慢ができない質な上、同僚に理解をもらって休暇が取れたので、上海の方へ行って参りました。せっかくなので事の顛末を記録しておきたいと思います。

上海会場を選んだのは、北京は情報がなかなか確定しなかったのと、個人的に北京トラウマが克服できなかったのが理由です。両方とも行こうかとも思いましたが、段取りが悪いと残念な結果になりかねないので、確実に行けることを最重要視して、一か所だけに。北京は予定が出るのが遅く、最悪、プレミア上映自体のキャンセルの可能性もあると勝手に想像していました。なんたってインド&中国のイベントですから、用心に越したことはありません。

『PK』がインドで公開されたのは2014年12月19日、その後、1月末には「中国全土で3000館規模で公開、もしかしたら公開時にアーミルが中国へ行くかも」という情報が漠然とは出ていました。
が、昨年7月のDhoom3の中国公開時に、アーミルが「ぜひ中国に行きたいと思う」(リップサービス)というメッセージを出しながらも実現しなかったので(リップサービスだから)、今回も中国ファンはアーミル訪中をギリギリまで信じていない様子でした。
今回の訪中は、どうやら『PK』のプロモーション、そしてモーディー首相の訪中に象徴される印中友好及び経済的協力推進の一環としての印中合弁映画のプロモーションとしても位置づけられていたようです。最終的には概ね以下のようなスケジュールとなりました。この他にも細かい取材など入っていたかもしれません。

5月11日
北京到着
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5月12日

記者会見(PKプロモーション)


たぶんこの日、中国中央電視台(CCTV)のDialogueという番組の取材。14日放送。こちらでどうぞ。


深夜、上海へ移動

5月13日

上海電視台のTV番組に出演(公開収録。30日放送)


PK上映、舞台挨拶
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北京へ移動

5月14日
ジャッキー・チェンと合同記者会見(印中合弁映画のプロモーション)
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PK上映、舞台挨拶
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5月15日~16日
プライベートで紫禁城、万里の長城を訪れたようです。詳細は不明。
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同行者は、ラージクマール・ヒラーニー監督と、プロデューサーのヴィドゥ・ヴィノード・チョープラー氏。ご家族の同行はなかったようです。今思えば…昨年の来日時は『PK』のプロモーション真っ盛りの時期だったのに、けっこうな期間、日本に滞在したものですね…。


北京と上海でのプレミア上映については、首相の訪中とあわせて、4月末にまずインドから情報発信され、やや時を置いて5月初旬から中国のSNSである百度贴吧(2chや発言小町みたいなツール)で情報拡散、参加者募集が始まりました。なぜか主催者でもファンクラブでもなく、どういう立ち位置なのかさっぱり不明な個人が、時間も場所も内容も費用も不明、決まっているのは「予定時期」だけ、というざっくりした情報だけで募集を始めたので阿鼻叫喚…に見えましたが、中国的には通常営業だったのかもしれません。
希望者はここに書き込め、友達登録をしろ、ダイレクトメッセージを送れ、QQ(LINEのようなツール)のグループに加入申請しろ、とRPGかインド旅行かというくらいに次々と指定されるイベントをクリアしたところで、参加者認定されました。50名ほどがこの「ファン枠」で参加したのですが、蓋を開けてみれば、席は後ろのほうだし、通常にオンライン予約した人と「インド人枠」の人達が前列を占めていたし、「ファン枠」の存在意義は謎でした…。
ただ、私にとっては「中国のサイトでオンライン予約」はハードルが高かったので、仕方のないところです。実際、オンライン予約もすぐに売り切れたようでした。

QQでのやり取りを見ていると、「見面会」と銘打っていたこともあり、どうも中国ファンは韓流スターのような「ファンミーティング」を期待していたようなのですが、そんなわけねぇ…。実際、来日時と同じで「舞台挨拶」でした。一人一人がサインもらってハグして一緒に写真撮ってプレゼント渡せる、と思い込んでいた人はがっかりしていましたが…。なぜそう思った…。
ただ、中国側もそのあたりは制御不能だと思ったのか、「プレゼント可。事前に写真を送れ。監督とプロデューサーのぶんも合わせて3個用意しろ。場合によっては却下。ファン代表がまとめて登壇して渡す」ということになりました。いろいろ謎…。
「ファン枠」の取りまとめをした管理人は、結局、「上海電視台の担当者の友人」のような人だったようです。プレミア上映の3日後に結婚式を控えながら尽力した彼女が「ファン代表」となりました。

11日、アーミルが北京空港に到着したところで、お迎えに成功したファンが写真を百度贴吧にupしたため、俄然、上海組も色めき立ちました。
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北京組は、到着情報をもらったわけではなく、入り待ち(出待ち?)をしていたそうです。上海組は、関係者から12日23:15着のフライト、虹橋第2ターミナル、という情報をもらって10人ほどが花束を持って待機しました。預け荷物ナシのファーストクラス通路を中心に、分散して見張っていましたが、アーミルの姿はなく、最終フライトの到着24:30も過ぎてしまいました…。管理人さんが関係者に連絡したところ、予定の便で到着して、VIP通路から出たということが判明。駐車場で張り込めばよかったのか。北京空港の到着の様子がフツーの出口のようだったので、すっかりみんな油断していたのです…。

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「早く教えてくれればいいのに! みんな待ってたのに! 担当者にホテルくらい教えてもらいなさいよ! こっちは日本から来たファンもいるんだから!」とせっつかれた管理人さんが、関係者に連絡していましたが、さすがにホテルは教えてもらえず、「アーミルも残念だって言ってるし、日本から来てるのも知ってるから(!)、もうお家に帰りな〜」(この時午前1時)ということでした…。

まぁ、正直、そんなものだろうとは思っていたんですが、北京め…!! 北京のせいで期待してしまったんだよ…!!

さて、13日、上海のプレミア上映当日。「料金は20元(400円くらい)、劇場併設のスタバで受付」という謎のラストイベントをクリアしてチケット入手。「上海ファン名簿」と「インド人名簿」があり、インド人は別ルートで申し込みしていたことがここでわかりました。
この日、16時半上映開始で、ほぼ同時刻の15時から上海電視台でアーミル出演番組の収録が行われていました。TV局へ観覧に行って、終わったら17時くらいから映画館に入場、というのも一応可能だったのですが、不測の事態で残念な目にあいたくないし映画もちゃんと観たいので、TVは諦めることにしました。ただ、そうした人がかなりいたみたいで、上映中に出入りする人が大量に出現していました…。

会場は、上海影城。
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映画祭や舞台挨拶によく使われる場所のようで、ものすごく立派。700席程の大ホール、大画面で観ることができました。座席は真ん中あたりで、鑑賞には最適でしたが、アーミルには遠かった…。

私、実は映画の音響や画質に全くこだわりがないし、『PK』自体、さほど音響が重要な映画だと思ってなかったんですが、間違ってた。『PK』、大劇場で観ると更に素晴らしい。DVDでも、クアラルンプールや台湾の映画館でも聞こえてこなかった繊細な音がクリアに聞こえてほんと幸せでした。吹き替えだけどね! なお、「PK中国版」そのものについては、別途、つらつら述べたいと思います。

さて、お国柄なのか、なんなのか、「一般人の写真撮影」が一切禁止されません。私が中国語アナウンスを聞き落としたということもありません。劇場内にメッセージ表示できる電光掲示版もありましたが、そこに注意表示が出たりもしません。フリーダムです。なんせ中国ですから。観客は、中国人9: インド人1、中国人は、ほぼ全員20代の若者、意外と男子も多くて3割くらいいたと思います。

開場も上映もとにかくグダグダで終始人が出入りしてるし、スマホで撮影してる人もいるし、カオスです。映画が終わって、エンドロールあたりから、拍手、歓声とだんだん会場が盛り上がって来ると、みんなスマホ片手に立ち上がって会場前方へ押し寄せます。ライブ会場のようです。
女性司会者が登壇し、中国人関係者、アーミル、プロデューサー、監督、ボディガード2人も登壇。歓声が響きます。写真撮り放題です。
アーミルが簡単に挨拶、監督も一言二言喋ったところで、「それでは質問のある方挙手をどうぞ〜!」(事前に募集した質問はどうしたよ)。(アーミルのQ&Aも別途まとめたいと思います)
いくつか会場からの質問に答えたところでファン代表の男女二人登壇。プレゼント、サイン、メディアの撮影、とひとしきり行われます。
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で、そんなところでなんとなく終了。皆さん、退場。で、なんとなく解散。そんなものだと思ってはいましたが、あっけなかった。

「上海空港待ちぼうけ組に何か特別待遇は??」という人たちもいましたが、まあ、あるわけないので。
アーミルの瞳の輝きを近くで見られなかったのはホントに残念…。そしてこれが今生の別れになるかと思うとつらい…。

以上、『PK』上海プレミア上映参加の顛末です。中国情報をかき集めるにあたっては、野良アプリを入れねばならないので、普段使っているのとは別にスマホとSIMカードを用意しました。情報抜かれるのが目に見えているので。使用したアプリは、百度贴吧(2chみたいなの)、QQ(LINEみたいなの)、微博(ツイッターみたいなの)、ブラウザはUCブラウザ、検索は百度一下、翻訳は有道翻訳官、アプリダウンロードは360手机助手、中国語入力は捜狗輸入法、というところです。
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アーミル・カーン(『きっと、うまくいく』のランチョー、『チェイス!』のサーヒル)のファンです。 アーミル主演、2014年12月インド公開の映画『PK』は日本未公開ですが、ネタバレをブログに書いています。 アーミルとPKに興味のない方は、積極的にブロック、RTブロック、ミュートなどしてくださいね!
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