2015年5月13日、上海影城での『PK』上映後の15分間ほどの舞台挨拶の内容です。
司会者は中国語/中華英語、通訳は中国語、アーミルはインド英語、観客はインド英語/中国語で話していました。常に歓声が上がっており、私はちょびっとしか中国語がわからないので、特に中国語・中華英語がよく聞き取れなかった部分は想像で補完しております。

『PK』のエンドロールが始まると場内から拍手が沸き起こり、客席がざわめき始める。観客が席を立ち、スマホ、カメラを手にして舞台のほうへ押し寄せる。エンドロールが終了すると、中国人司会者が登壇し、アナウンスが始まる。

司会者(以下司):それでは皆さん、お迎えしましょう。アーミル・カーンさんです!

歓声、拍手、指笛の響くなかアーミル登場。「アーミル、アーミル!」の合唱。続いてプロデューサー、監督も登場。

司:こんばんは、ようこそいらっしゃいました!

アーミル(以下ア):Good evening, everyone!
こんばんは、みなさん!


「キャー!」「うぉー!」と歓声があがる。

司:お会いできてたいへん嬉しいです。 (観客へ)みなさん映画は気に入りましたか?

「イエーイ!!!」と歓声。以下、アーミル発言のたびに歓声。

ア:Well, first of all, I want to say that we are so happy to come here, to China.
From the time my film "3 Idiots", Raju, Vinod and I have made, got verypopular in China, from then onward we have been very excited to come here. And very happy to be here today to meet all of you. So, thank you! Thank you so much.
まず、ここ中国へ来ることができてたいへん嬉しいです。ヴィノード(チョープラー)とラジュー(ラージクマール・ヒラーニー)、そして僕の映画「3Idiots」が中国でヒットしたときから、ずっと中国に来たいと思っていました。今日、こうして皆さんにお会いできて、とても嬉しいです。ありがとう!

司:初めての訪中ですね。ようこそお越しくださいました。

ア:Well, first question I want to ask you is... did you like the film you just saw, "PK", did you like? Will you ask them in Chinese also, because only Indians are shouting. I want to hear Chinese shouting.
まず最初にお聞きしたいのは、今観た映画「PK」は気に入ってもらえましたか? (通訳に向かって)中国語でも聞いてもらえますか? インド人だけが叫んでるみたいだから。中国人の反応も聞きたいんです。

通訳が観客に中国語で尋ねる。「イエーーー!!!」と応える観客。

ア:Wonderful. I'm happy to hear that.
素晴らしい。反応を聞けてよかったです。

司:監督、いかがですか?

ヒラーニー監督(以下ヒ):We are just happy to be here. Thank you so much. 
こうしてここに来られて嬉しいです。ありがとうございます。

司:監督、観客は皆さん興奮していますが、いかがですか?

ヒ:Ah, you are looking at him. That's Vinod, this is Hirani. 
え? ああ、彼(プロデューサー)のほうを見てたから・・・。彼はヴィノードで、僕がヒラーニーだよ。

ヒ:Actually, I came in the hall and I was sitting and watching. It was very fascinated to see Aamir speaking Chinese. They've done a very good job, I thought, very interesting, very fascinating.
劇場に到着して、映画を観てました。アーミルが中国語をしゃべっているのを見て感動しました。(※注 中国語吹き替えのため)よくやってくれたなあ、面白いなあ、素晴らしいなあ、と思いました。

ア:You know, ah, I'm very keen to how the conversation will be... If you have any questions, please raise your hands and we will be happy to answer.
えーと、みなさんとぜひお話をしたいんですが・・・。質問があったら挙手してください。お答えします。

観客(以下客):引退後はどこで暮らしたいと思っていますか?

ア:After I'm retired, where I want to live? Where do you want to live?
Well, I feel a strong emotional tie with my own country, India. I can't imagine living in US. But I do promise that I will keep coming back to China again and again.
引退後にどこで暮らすかって? あなたはどうですか?
そうですね、母国インドと精神的な結び付きがありますから。アメリカに住むとかは考えられないな。でも中国には何度も来ることをお約束しますよ。

ア:You can choose anyone.
(司会者に向かって)(次の質問は)どなたでもどうぞ。

客:(聞き取れず「明日は・・・ですか?」的な質問のようす)

ア:I wish I was. 
だといいんですけど。

ア:You have the mic. Take the mic. 
(次の質問者に向かって 客席から声が届かないので)マイクを。マイク受け取ってください。

客:今日はうちの会社、全員でここに来ました。(10人くらいが手を振る)よろしければ一緒に写真を撮っていただけませんか?

ア:Well...You know, I would love to take photo with all of you, but if we start doing that, then I can't have conversation with you.
えーと、みなさんと写真撮影したいのはやまやまですが、それを始めるとお話をする時間がなくなってしまうので・・・。

客席から「NO PROBLEM!!」の声。司会者がなんとなく取り繕って次の質問者へ。

客:PKを演じるにあたっていちばん難しかったことは何ですか?

ア:I think the hardest thing to me in "PK" was...er...I had to... 
そうですね、「PK」でいちばん難しかったのは・・・

質問者でない観客:Take off the clothes??!!(服を脱ぐこと??!!)

ア:No, no. Taking off the clothes was easiest. Hardest thing for me was... that as an ailien, I don't know ANYTHING about this place. But as a person who's been living on the earth so many years I know everything. So in every shot, I had to wipe out my memory and I had to believe that I don't know ANYTHING. So, the place, the people, what they are saying, nothing make sense to me. I had to beleive that I don't know. And that was the toughest part to me. Because if that didn't happen, then you will not belive that I am an ailien.
いやいや、服を脱ぐのはいちばん簡単でした。いちばん難しかったのは、宇宙人としては、僕は何ひとつ知らないわけです。でも実際には僕は長年地球で暮らしているわけですから、なんでも知っている。だから、撮影のたびに、頭をからっぽにして、「僕は何も知らない!」と思い込むんです。場所とか、人とか、人の話すこととかが、何もわからない状態。自分は何も知らないんだ、と思い込まなければなりませんでした。そこがいちばん難しい部分でしたね。そうしないと、観客の皆さんには、僕が宇宙人に見えないでしょうから。

客席から拍手が沸き起こる。

ここでファン代表が登壇。プレゼント(パンダのぬいぐるみ、花束、ウイグル族?の帽子等々)を渡し、サインをもらい、握手、ハグ、写真撮影などが行われる。3分ほど壇上でぐだぐだする。

司:本日は誠にありがとうございました!

マイクがオフの状態で、アーミルが客席に向かって「こっちに来る? 写真撮る? おいでよ!」という身振りをする。司会者は少々当惑した様子。前列の観客が檀上に上がりそうになったところで、「STAY HERE! DON'T MOVE!!!」とスタッフが鋭く制止。(英語を使っていたところを見ると、主に前列のインド人に向かって言った様子)最終的に、前列の観客が舞台下に集まり、アーミルが観客に背を向け、メディアのカメラマンが舞台に上がって客席側にカメラを向けて写真撮影することで落ち着く。

なんだか締まらないので、再度アーミルがマイクを手にする。

ア:Well, it was really wonderful to be here and meet all of you. And I really want to thank you all for the love and affection you showed. Thank youso much. It means a lot to us. Thank you. 
本当に皆さんにお会いできてうれしいです。皆さんの暖かい愛情に感謝しています。ありがとう! とても有意義でした。ありがとう!

アーミル、観客に手を振りながら退場。